さぬっふぃー@中越国境地帯(ランソン省チャンディン県)なうです。
気軽にくることができない場所なので、半月の滞在で感じたことをざっくりまとめておきます。
どうやって行く?
ハノイから車で5時間くらいのところです。
ハノイで旅行会社を通じて車をチャーターするか、ハノイから長距離バスに乗るかの2択です。
ベトナム語がわからないと長距離バスはハードル高いかも。
ちなみに車をチャーターしたら日本円で1万円くらいで来れた記憶が。
長距離バスなら600円(!)。
Mỹ Đìnhか、Giáp Bátのバスターミナルから午後発の直通便出てます。
何がある?
山道!田んぼ!美味しい食べ物!アルコール度数30〜40度近くの地酒!
名物はアヒル。
アヒルが入ったフォー。
おそらくハノイじゃ食べられない代物。
チャンディン県風ブンチャー。
ブンチャーといえばつけ麺なんだけど、この辺ではなぜか写真のようにスープ付きで食べることもできます。
(ぶっちゃけつけ麺タイプが好き…)
アヒルの舌!牛タンのようなリッチ感はないけど、カリカリで美味しい。
他にも、この辺の筍がお気に入り!
料理の味付けは全体的にハノイより濃い気がします。
どんな人たちがいる?
ベトナムは54の民族を抱える多民族国家で、ランソン省チャンディン県にはタイー族、ヌン族という民族が多数暮らしています。
ちなみにこの二つの民族、中国の壮族と同じルーツを持つと言われており、
ベトナム語とは違う言葉を話します。
タイー語とヌン語は、かなりの部分で共通しており、同地域内のタイー語・ヌン語より、別地域のタイー語同士のほうが意思疎通が難しいです。
「似てるけど違う」というところに惹かれて興味を持ったのが最初でしたが、今回の滞在でますますわからなくなった…。
言語面で民族間の線引きをするのは難しく、歴史的要素が複雑に絡み合って民族観が形成されています。
若い世代では民族語が継承されず、ベトナム語のみになっている人たちも多いです。
文化の特徴
おもてなし精神
田舎ゆえという面もありますが、それを差し引いても人と人の間の距離がないです。
「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、とりあえず食事を共にして、そうしたらもう友達です。
お酒もおもてなしのうち
食事を共にするときはお酒もついてきます。
そう、30〜40度の地酒が。
共に食卓を囲んでいる人と乾杯して、ショットグラスで一気飲み!が通常のスタイル。
間違っても一人で勝手に飲んではいけません。
飲みたいときは周りの人にお酒をすすめ、乾杯してから飲みます。
まぁ、なるべく飲む量を抑えないとアルコール分解能力で劣る日本人は確実に痛い目見るので、一人で勝手に飲もうっていう気は起きませんが笑。
基本的に飲み干すのがここでの礼儀ですが、「気持ちだけで失礼します」と言って口をつける程度で留めたり、相手が飲む量を盗み見て残しているようだったら自分も残すようにしたりして、調整します。
ベトナムの多数民族であるキン族は、女の人はそんなに飲まないイメージですが、タイー族ヌン族は女の人も地酒一気飲みです。
数日荒ぶっていましたが、多分またくるんだろうなぁ
実は今回の滞在が3度目です。
異文化に飛び込むのはけっこう体力を使い、ここ数日だいぶ荒ぶっていたし、疲れてました。
寝不足で連れ回されてフラフラしてて、同居人に泣き言聞いてもらってすっきりした。今日は早く寝る。
— さぬっふぃー (@sanuffy) September 2, 2017
みゃー!!先約があるからって断ったら、「一人で寂しくしてないか心配だっただけ」と言ったからホッとしたのもつかの間、「今から行って俺が断ったる」とか言い出してマジめんどくさい!!!
— さぬっふぃー (@sanuffy) September 4, 2017
同世代の女の人があまりいないのがけっこうつらい…全体的に酒飲み文化でも、女の人がいる席では酒の量減らしてくれるか、少しずつ飲めばいいからって言ってもらえるけど、男の人だけの席でそれやったら「全部一気に飲み干さないと失礼だぞ」って怒られた…
— さぬっふぃー (@sanuffy) September 8, 2017
「気持ちだけで許してね」って言って少しだけ飲むっていう技を現地の人がやってるのをみたからそれ真似したら、「だめ」って一刀両断してきたやつに限って肩抱いてきたら太ももに手を置いてきたら手を握ってきたりするんだよなぁ…。
— さぬっふぃー (@sanuffy) September 8, 2017
でも、なんだかんだでまたここにくるんだと思います。
先ほど少し触れたとおり、民族語は若い世代に継承されず、将来的には消えてしまう可能性があります。
個人的には無くなってほしくないと思いますが、それは外部の者のエゴに過ぎません。
「ただ、こんな世界があるんだ」ということは少しでも書き記して残したいと思っています。
よそ者の自分にはどうやってもわからない部分があるとは思いますが、よそ者だからこそ見えるものもあると信じています。
自分がここの言語や文化に触れて発信していくことで、ここの人たち自身が自分たちの言語や文化を継承していこうと思うならいいな。
自分の送別会からの二次会カラオケの流れで、しこたま飲んでヘロヘロだけどまた戻ってくるって言えるんだから、間違いない。