お互いの両親に挨拶してから書こうと思っていたけど、色々考えることががあり、ブログに綴ります。
プロポーズされました。お互いの両親への挨拶が滞りなく終われば、籍を入れます。
まだ、きちんと挨拶してない状態なので、どうなるかはわかりませんが。
そんな状態なので、各方面への報告はもう少ししてからにするので何卒ご容赦を。
「あれ、籍入れるって言ってなかったっけ…?」みたいに思われるの、面倒だし笑。
結婚したら苗字をどうするか
今の姓は画数が多い。ついでにいうと下の名前の画数が多い。画数だけで考えたら、「まだ自分の1文字目も書き終わっていないのに、隣の田中さんは絶対テストの第1問目を解き始めてる!!」ってくらいには多い。
そんなわけで「苗字でも名前でもどっちでもいいから、画数を減らしたい」と常々思ってきた。
たかが名前
どんな名前であろうが私は私。
そう思えるから、「画数減らしたい」っていう思いを持っていた。
自分であることがわかればどんな名前でもいいと思っていた。
されど名前
どんな名前でもいい。と、私は思う。
けど、現実社会はそう考えていない。
夫婦は同姓であることが求められ、現状は女性側が男性の姓に合わせることが求められる。
1979年に国連で「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」が採択され、「夫及び妻の同一の個人的権利(姓及び職業を選択する権利を含む)」(女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約全文・外務省)を確保することがうたわれてから40年近く経つものの、日本社会は「どんな名前でもいいよ」といまだに言ってくれない。
こうしたいという考えはあった。けど…
画数が多い今の名前で多少なりとも仕事をいただいて、優秀な研究者には遠く足元にも及ばないが研究活動をしてきた。
自分の本名でググるとそれなりにヒットする。
実績はまだそんなにない。変えるなら今なのかもしれない。けど、「そんなにない」だけで「全くない」わけではない。
「画数を減らしたい」というのはあくまでも書くときに思うことだ。名乗り、呼ばれるときには問題にならない。むしろ、少し珍しい名字はすぐに覚えてもらえるというメリットも感じていた。
そこで、プライベートの手続き登録関係は新姓、通称は旧姓でいけたらと考えていた。
選択肢がないことが嫌だ
身分証明書の類は改姓手続きを取らなくてはならない。
それに連動して、銀行の登録氏名も変える必要がある。
銀行の登録氏名が変わると、仕事で使う名前も変えざるを得ないだろう。
1ヶ所で働いているなら、その会社が旧姓の通称利用を認めているかがカギになるが、フリーランスだとそれを仕事をいただくたびに考えないといけない。
私の基本方針は「面倒が少ないこと」。
旧姓を通称利用しようとすると、「私は旧姓のAという名前で仕事をしましたが、銀行口座はBで登録されています」と、謝金等の手続きをするたびにその旨を断る必要が出てくる。
そんなの「画数が多い」以上の面倒じゃないか。
そうか、全面的に新姓にするか否かという選択肢しかないのか。籍を入れようと思ったら、必然的に新姓にするしかないのか。
選択肢がないことが、思った以上にショックだった。
合理的な説明がないのも嫌だ
日本では、夫婦が同じ姓であることが求められる。
一般的に、女性が男性の姓を名乗るパターンが多い。
私たちも、当初からなんの疑いを挟むことなく、私が彼の姓を名乗る方向で話が進んでいた。
けど、「選択肢がない」というショックに気づいてしまってから、一度「私の姓を名乗る可能性はなし?」と聞いてみた。
しばらく黙った後、私に彼の姓を名乗って欲しいと言われた。
「名前が変わっても、中身は変わらないよ」とも言われた。
そこで、「自分たちのことは置いておいて、選択的夫婦別姓には賛成?反対?」と聞いてみた。
彼は夫婦別姓には反対だった。その理由は「夫婦は同じ姓を名乗るべき」。
論拠をあげずに、主張を繰り返されてしまった。
「名前が変わっても中身が変わらないなら、どちらの姓を名乗ったっていいじゃないか」など、その他夫婦別姓に対する私の考えを言ったら、自分と結婚するのが嫌なのかと思い、彼は落ち込んでしまった。
自分が望むこと
彼の姓を名乗りたくないわけじゃない。もちろん結婚したくないわけではない。
選択肢が欲しいのだ。
選択的夫婦別姓制度が整備されても「画数を減らす」という名目で彼の姓を名乗ることに抵抗はなかったように思う(制度の整備とともに、旧姓の通称利用が可能になっていることが前提だが)。
天邪鬼なのは百も承知だが、「AとBがあるけど、どっちにする?」という状況で選択をしたいのだ。
置かれた環境でどうするか、どうしたいか
私がここでぐだぐだ言っても、明日から旧姓の通称利用が問題なくできるようにはならないし、選択的夫婦別姓制度が導入されるわけでもない。
籍を入れるとなればどちらかが一方の姓に合わせないといけなくて、思った以上に彼は名前にこだわりがある。
私が改姓するのは避けられない。
彼と結婚できたら、素直に嬉しい。互いを大事にできる人と、ずっと一緒にいられるのだから。
定職についておらず収入は不安定、数年後は日本にいるかどうかもわからない私と一緒にいるために、彼はプロポーズしてくれた。
「自分についてきて欲しい」ではなくて「あなたについていきたい」と言ってくれた。
その覚悟を私は姓で買おうじゃないか。
彼が、「どこまでも一緒にいる」という覚悟を伝えてくれたから、私は彼の姓を名乗る覚悟をすることで応えることにしたいと思う。
みどりさんが書いた記事を読んで、なんだかんだ自分も怖かったのかなーとも思ったり笑。
みどりさんの記事に触発されて、私も今の気持ちをまとめてみました。
親への挨拶が済んだら、また報告します!