「走ること」と出会う前
「私、マラソンに出たことがあるんです。今も継続的に走ってるんです」
こういうと、間違いなく驚かれます。
驚くポイントは、だいたい次の2つが主なものでしょう。
ひとつは、マラソンという長距離を走ったことがあるという点。
もうひとつは、私が運動が好きには見えないという点。
生まれてこのかた、いわゆる「運動部」というものに所属したことがありません。
スポーツは見る専門、やるのは私のやることではない…これがわたしの考え方でした。
体力にはあまり自信がありません。
人間が精神的な「気力」と身体的な「体力」というエネルギーで動いているとすれば、私はだいぶ早い段階でエネルギー源を「気力」に切り替えている自覚がありました。
「走ること」との出会い
2013年夏頃から、意識的に知らない人と会える機会に足を運ぶようになりました。
とは言っても、今まで全く行ってなかったのを3ヶ月に1回はどこかに行ってみようかな程度のものですが…
そこで出会った人たちの多くがランニングを楽しんでいらっしゃいました。
このころから徐々に走ることが段々と身近なものとなっていきましたが、実際に自分自身が走るきっかけをくれたのがこの本。
駅の本屋さんで見つけて、すっかりその気になっちゃったというわけですw
初めて自分の意志で走った日
シューズは実家に転がっていた高校のときの運動靴を調達、アンダーウェアだけは新たに買い、これでいつでも走れる状態に!
よく考えてみると、今まで自分の意志で走ったことはありませんでした。
体育の授業では、「走りなさい」と言われたから走りました。
小さいころの鬼ごっこは、友達に捕まらないように、または友達を捕まえるために走りました。
初めて自分の意志で走った日、この上なく爽快な気分に浸ることができたのかというと、全くもってその逆でした。
初めて走った日(2014年7月21日)の記録は、
走行距離:1.14km
時間:10分53秒
平均ペース:9分33秒/km
今も7分/kmくらいで走ってるので決して速くはないですが、今と比べても初回はボロボロですね…
アンダーウェアだけですが、買ってしまったのでもったいないなと思い、翌週も走ることにしました。
運動が嫌いなわけじゃなかったんだ
幼稚園から高校まで、体を動かすことにはあまり良い思い出がありませんでした。
縄跳びが飛べなくていじめられる、かけっこでは年下の子に負ける、背が高いだけで(最近測ったときは167cmありました)バレーボールに駆り出されるけどなにもできない…正直、今思い出しても辛いこともありますw
運動経験が皆無なため、低レベルな位置からのスタートだったこともありますが、走れば走るほどより速く、より長く走れるようになりました。
河原を走っていたら追い越されることはあっても自分が追い越すことはほとんどありません。
けど、学校の体育と違って、周りに合わせなければならないわけでもないし、時間の制限があるわけでもない。
自分のペースで体を動かすって、こんなに楽しいんだ!
この気づきを身をもって体感できただけでも、走り始めてよかったなと思います。
長くなるので、前後半に分けますね。