猫。佐藤健。
私の「好き」が2つも入って映画化される予定の小説。読むしか…!と、たまたま電車内の広告で「世界から猫が消えたなら」のことを知ってその場で電子書籍で購入したのが数年前。
電子書籍も良かったけど、これはやっぱり紙で読むべきだと思い直し、改めて紙媒体で買いなおしたのが本書。
映画見た人なら、原作も読むべきだよ。
特に猫好きさん…!映画には反映されなかった設定あるから!!
「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」ことがわかってきたから胸に刺さる
電子書籍で読んだ時は泣くまでいかなかったんですが、改めて紙で読んだら涙腺決壊しました。
この数年で、私も多少なりとも経験を積み、「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」ことがわかったからだと思います。
最初に電子書籍で読んだ時、小説全体に通るこのテーマに対して、正直なところ「欲しければ、努力してできる限り手に入れたらいいんじゃない?と、反発心を抱いてましたもん。若かった。
読み終わった後に、自分にとって本当に大切なものは何か、失いたくないものは何か考えさせられて、それを大切にしようと思わせてくれる小説です。
小説の中に流れている空気、音、映像が素敵!
小説の中に、名作映画、アーティストの名前がちりばめられています。
不勉強なもので知らないものも多いですが、それらの映像、音、そして世界観がこのお話自体を彩っているように感じられます。
とりあえず、ライムライトは見たい。見よう。
せか猫自体のDVDも、もう出てるのか。