学校で世界史を習っている時に読んでおきたかった【読書記録】漢字の文化史 阿辻哲次・著

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日常的に使用する漢字。

その漢字が持つ壮大なロマンを語った本書。

高校の世界史の授業で中国史(特に漢代あたりまで)を勉強している時に読んでおきたかった…!

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古代から人々を魅了してきた漢字

甲骨などの古代文字の研究がこのように迅速に進んだ最大の理由は、もちろん漢字の体系が基本的に変わっていなかった、つまり甲骨文字といえども所詮は書体のひとつであったという漢字の息の長さにあるが、しかしそれとともに、これまでの研究史においてずっと『説文解字』を中心とする文字の研究がおこなわれており、研究の蓄積があったということも、忘れてはならない大きな要因である。

(本書p.225)

紀元前1300年ごろから紀元前1000年ごろにかけて使われた甲骨文字。

ヒエログリフなど他の主要古代文字は今では使われていないのに対し、漢字は書体が違うだけで今もなお使われ続けているのです。

これだけでもびっくりですが、漢字の研究史も長い長い歴史があります。

上の引用中に出てきた『説文解字』は西暦100年に成立した、9000以上ある漢字の成り立ちを分析して、それぞれの漢字の本来の意味を究明した書物です。

漢和辞典を使うとき、部首索引で漢字を引くことができますが、この部首による漢字の配列はこの『説文解字』が最初なんだとか。

漢字は身近なタイムカプセル

何かを残したくて文字が生まれ、ときを経て古代の人々が残したかったものが現代の私たちにも伝わる。

これをロマンと言わずして何と言う…!中国史の学習内容がほとんど頭に残っていないにもかかわらず、やたらと感動しました。

これ、歴史的背景が頭に入っていたら絶対もっと楽しいのに…!

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